東京で活動する医療脱毛専門の美容皮膚科医のブログ

脱毛するなら「医療脱毛」の方が良いということは、ここ数年でだいぶ浸透してきました。しかし残念ながら医療脱毛クリニックの中でも、サービスの質（主にレーザーの種類）には雲泥の差があると言わざるを得ません。約3年半医療脱毛の質にこだわったクリニックを運営しております。その経験を活かして、これから脱毛を考えている方が脱毛で後悔しないよう、2020年1月時点の医療脱毛の注意点を述べたいと思います。あくまで医師個人の考えです。

１、全身で1か月おきに照射は推奨できない

最近蓄熱型レーザーを使用しているクリニックで、1か月おきに照射するクリニックがでてきています。蓄熱型は弱く照射するということで本来の医療脱毛とはかけ離れていると私は考えているのですが、その点はここでは述べません。蓄熱型でもワンショット型でも脱毛は毛の黒い色に反応させているので、全身脱毛では2～3か月おきが効率がいいのは間違いないと考えています。

２、全身30分で照射には注意！エステと同じスピード！？

いかに早く全身脱毛を照射できるかは、経営的には重要です。もっと早く照射できれば経営は楽なのですが、今のところよほどのブレイクスルー（黒色に熱を起こすということ自体を使わないような脱毛方法の開発）でも起きない限り、全身脱毛は1.5時間は必ずかかるように感じます。これよりも早くするということは、熱をそれほど体に入れずに早く終わるということで効果は必ず落ちます（エステ脱毛に多いです）。早い施術はおそらくほとんど痛みや熱さを感じないと思いますのでご注意ください。

３、美容業界で「最新の機械やメニュー」などは要注意

「医療脱毛で波長を３つ照射」や「最新レーザーなのでこれまでの数回分の効果がある」などの目を引くうたい文句には注意が必要です。医療脱毛業界の動きは収集していますが、今のところ機械で差別化できるほど変革が起きたものはありません。